自分の商品を抱えちゃうと人は変わってしまうのだな
- 1 :増田さん必死だな:2011/09/25(日) 13:08:21.00 ID:0chC32VQ6X
http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20110915/1316054275
なんだろう。
ハックルさん、やっぱり面白くなくなった。
一見奇想天外な言動は変わらないように見えるけれど、
冒頭から思惑がはっきりと見える記事ばかりで、「予想外」さが減ってしまっている気がする。
ハックルさんの一番面白いところは
「え、そこに噛み付くんだ。なんで!?」という予想外さにあると思うわけだけれど、そう考えるとこの導入はないわー。
ぼくは、エンターテインメントの制作者を本業としているものの、誰かに何かを教えてきたケースは多い。お笑い学校の講師をしているし、『課外授業ようこそ先輩』では小学生相手に小説の読み方を教えた。セミナーで話すケースも多い。
その中で、多くのことを発見した。自分が学生だった時のことも含め、「学ぶ」とは何かということを考え、見つけてきた。
それでいうと、この記事の教師はまるでダメだ。彼は、学生を教えられない
「エンターテインメントの事しか知らないけど、上村愛子に金メダルの撮り方を教えてやる」とか
「エンターテインメントのことしか知らないけど、駄目な企業に経営の何たるかを教えてやる」とかそういう脈略のなさがもっと欲しい。
とにかく自分の持ち味が「目の付け所」のみにあることを自覚しているのなら、もっとサプライズというか不可解な印象をもって引き込んで欲しい。
もともとあなたの文章の中身になど、誰も興味がないのだから。
今回の記事、内田樹の文と並べて、小学生の前に並べて「どっちがプロの文章だと思いますか?」ってアンケート取ったろか。
そういう意味で、もしドラ以前以降というのは大きいだろう。
商品を持たない頃のハックルさんは、全力でプロレスに取り組むエンタメ精神があったと思うが、
最近は、プロレスにどこか力が入っていないと言うか、
自分の商品の宣伝をするという部分が露骨に混じっていて読んでいて醒めてしまう。
こういう点では、dankogai氏とかまなめ氏は見習いたい。
彼らもネットで宣伝をすべき自分の商品を持っているが
その宣伝割合がメインコンテンツを侵食しない。
だから宣伝は宣伝、主張は主張で、余裕がある。
dankogaiの場合、極論すれば書評などひとつも書いてないくらいに自己主張がメインだ。
それだけコンテンツが分厚いというか余裕がある。
というか興味とか人間性に幅があるのだろう。
一方、ハックルさんは、自己肯定と宣伝だけでいっぱいいっぱいだ。
視野が狭ければ、思い違いも多い。この切羽詰まった感は嫌いじゃなかったんだけれど、
やっぱりこの芸風は、いまだ成功してないときにこそ輝くものだなぁ、と思う。
中途半端に成果が自己肯定をもたらしてしまっているせいか、
彼の一途さとか毒が薄まってしまっているせいか、最近はイマイチ乗りきれない感じがする。
こちらとしても「じゃあ300万部売ってみろよ」という伝家の宝刀持ち相手にマジになりきれないところがある。
ぶっちゃけエンターテイナーというかはてな芸人としては、もう全盛期のころには戻れないだろう。
いちいち挑発マーケティングするんじゃなくて、
どちらかというと、その読みにくい文章を磨いて、
普通の、一人の、物書きさんになってもいいじゃないかな。
「ハックル流小説の読み方」はちゃんと読んで増田で共有するのでお楽しみに。
- 1001 :以下、増田にかわりまして管理人がお送りします:2012/09/23(日) 04:57:31.00 ID:???
掲載元スレッド:http://anond.hatelabo.jp/20110925130821